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ピアノの進化
1825年に、アメリカでボイラー工場を経営していた経営者のアルフェーズ・バブコックは本格的な鋳鉄製のフレームを作りました。当時のピアノの音域は演奏者の要求があり、4オクターブであったものが次第に5オクターブに増え、6オクターブへと増加していき、木製の支柱のみでは鉄線や真鍮線であってもその張力を支えきれなくなっていたのです。その結果、鉄骨でブロードウッドが補強し、バブコックが鋳鉄製フレームを考案するところにいたったのです。
そして1819に、ダイアモンドダイスが発明されて、1835年には精度の高くなった鋼鉄線が発明されると、ピアノに取り入れられました。そうすることで、張力が10kgの鉄線のピアノ弦よりも、張力が80kgである鋼鉄線のピアノ弦のほうが比べ物にならないほど音量も大きく、倍音も豊かになりました。このため、鋳鉄製のフレームでなければピアノの全張力を支えることはできなくなったのです。
そして1840年、チェッカーリングという人物がグランドピアノのために総鋳鉄製のフレームを考え出しました。これは、バブコックのスクエアピアノ用鋳鉄フレームとは違って張力を計算に入れた本格的なもので、現在のピアノと同じようにチューニングピンの部分のプレートとアグラフブリッジを一体化したものだったそうです。
1845年にはチッカーリングは、スクウェアピアノに交叉式弦を発明します。演奏者の要求のために6オクターブ以上の音域であったピアノの低音域の弦の長さは、ピアノ本体に収まりきれない長さになっていたのです。そこで低音の弦は斜めに張ることによってピアノ本体の大きさを小さくすることができました。さらに、アップライトピアノでは高さを低くすることでコンパクトにすることが可能になりました。その後トーマス・ラウドという人物がそれをグランドピアノに採用したのです。


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