スポーツドリンク界では昔から第一線を張っているアイソトニックドリンクですが、これ昔からよく聞くネーミングなんですが何だか分かりにくいですよね。アイソトニックドリンクというのは簡単に言いますと『成分が体液に近い飲料』という意味なんですよ。

 

血液や体液と同じ浸透圧のもので、体に良い水分補給を考えたドリンクなのです。汗をかいて失われたミネラル分の補充に適していますよ。

 

それでアイソトニックドリンクというのはですね、運動時に飲むというイメージが付いていますが、細かく言えばこれは間違いなんです。「運動前」に飲むのが正しく、運動中・運動後はあまり向いていないんですね。運動中・運動後にアイソトニックを飲んでも体に吸収されにくく残ってしまうんですよ。だから運動中・運動後は浸透圧がアイソトニックよりも低いハイポトニックを飲んだ方が良いのです。

 

アイソトニックとハイポトニックの違いは浸透圧の違いだけです。糖質の濃度の違いと言ってもいいでしょうか。それが体に水分を吸収するためにはとっても重要になるんですよ。浸透圧が高いと水分が吸収されにくくなるのです。

 

運動前はより多くのエネルギーが必要となるため、糖質濃度が高いアイソトニックが体に適しているんですよ。浸透圧が体とほぼ同じなので、グリコーゲンをはじめとした糖の吸収が早まるんですね。逆に汗をダラダラ掻いて水分補給を必要とする運動中や運動後は、体に吸収されやすくしなければいけないためハイポトニックが適しているのです。

 

だから運動中・運動後に飲むのはアイソトニックを水で薄めたハイポトニックが良いんです。そうすれば一番運動能力を高めることができますよ。