一口にフィジカルトレーニングと言っても、有酸素運動やストレッチ、ウエイトトレーニングなど様々なトレーニングがあります。そのため、自分に必要なフィジカルトレーニングを行う場合には、目的やニーズをはっきりさせてから始めることが大切です。例えば、生活習慣病が心配だから体脂肪を何とかしたいという場合には、有酸素運動とストレッチを毎日行う方法が良いでしょう。ウエイトトレーニングは、腹筋や腕立て伏せなどを中心に行いますが、筋肉に瞬発力をつけるのではなく、持久力のある筋肉を作ることが必要となります。

 

一方、アスリートの中でもプロレスラーやボディビルダーのように筋肉の瞬発力が求められる人の場合には、フィジカルトレーニングでもウエイトトレーニングを中心とした筋トレが必要になります。この場合、毎日トレーニングを行うのではなく、週に2,3回のトレーニングで、一度のトレーニングで筋肉に与える負荷をマックスにできるような工夫をすることが必要です。例えば、腹筋を行う場合にも、一般的な腹筋を何回も回数をこなすのではなく、ななめ腹筋のように負荷を大きくできる腹筋を、左右10回ずつこなすぐらいのトレーニングの方が効果的です。

 

フィジカルトレーニングは、生活習慣病の運動療法のために活用されたり、アスリートの体力維持や強化のために活用されることが多いのですが、それだけではありません。自分が憧れるメリハリのあるボディや細マッチョなどの体型を作るためにも活用することができます。

 

この場合には、なりたい体型に合わせてどの部分の筋肉をどのように鍛えればよいのかが異なるので、あらかじめ目的をはっきりさせ、必要なトレーニングメニューを考えることが必要です。一般的に、サイズダウンしたい部分の筋肉には持久力をつけることが必要になるため、腹筋やストレッチ、体幹トレーニングなどを積極的に行うことが多いようです。また、細マッチョのように筋肉を美しく見せたい場合には、負荷を少なくしたウエイトトレーニングで回数を多く行うのがポイントです。