肩こりや背中のコリのような感じで、肩甲骨のあたりの筋肉が硬くなって凝っている状態になってしまうことは良くあります。その場合には、感じる痛みも鈍くて筋肉が硬くなってツライというような痛みなのですが、場合によっては、痺れたような感じになってしまうこともあります。筋肉が硬く凝っているだけのはずなのに、痺れたような感じになると、誰でも怖いですよね。

 

肩甲骨周辺で始まるしびれは、背中のあたりだけで起きることもありますし、しびれが広がって手足の指先にも広がってしまうこともあります。痺れの強さは人それぞれで、不快だけれど我慢できるレベルのこともあれば、耐え難いほどの痺れで夜も眠れないという重度のものまであるようです。この「しびれ」が起きるときには、肩甲骨周辺の肩こりや首のコリ、背中のコリなどが原因となることもありますが、そうではなく脊髄や神経などに原因があることも考えられるので、少しだけ様子を見て治らないような場合には、すぐに専門家に診せたほうが良いでしょう。

 

筋肉残りが原因で起きる痺れの多くは、慢性的に姿勢が悪く、慢性的な肩こりや背中のコリ、肩甲骨のコリを持っていた人が起こりやすいと言われています。これは、慢性的に体のバランスが悪く、それを支えるためにかかっていた負荷が、筋肉だけではなく椎間板や頸椎などの骨格にも及んでいて、長い期間をかけて骨格が少しずつすり減ってしまっている状態が多いようです。骨格がすり減ってしまうことによって、神経が骨の外に飛び出し、それが痛みやしびれとなって感じるケースが多いようですね。

 

この場合には、痛みやしびれは一時的なことが多く、ストレッチやマッサージなどによって筋肉残りを徹底的に改善することで、痛みやしびれを解消することが可能です。ただし、猫背だったり姿勢が悪い人の場合には、それを改善していかなければ、また同じ痺れた症状が起きやすくなってしまうので気を付けましょう。一時的な炎症や痛み、しびれが収まった後には、整体などに通って骨格のゆがみやずれを矯正してもらったり、ストレッチやマッサージを日常的に行うことで、筋肉が凝りにくい体質を作ると良いでしょう。