メタボリックかどうかを判断する際の最初の基準は、ウエスト周囲。つまり、腹回りのサイズです。痩せている人ならメタボにならないというわけではありませんが、太っている人のほうが中性脂肪がつきやすいためメタボのリスクもアップします。そのため、自分の腹回りがメタボ基準を超えている場合には、真剣に食生活や生活習慣を見直す事が必要です。

 

メタボリックの診断基準でもある腹回りは、男性の場合にはウエストが85センチ、女性の場合には90センチが目安と言われています。このサイズよりも太い場合には、メタボの可能性アリ。しかし、これだけではメタボと言えるわけではありません。血圧や血糖値、コレステロール値などを測定し、2項目が基準値を超えていて始めて「メタボリック」であると診断されるわけです。

 

そう考えると、「腹回りが基準を超えていなければ、必ずセーフなの?」という質問も聞こえてきそうですね。もともとメタボは、お腹の内臓部分に内臓脂肪がたっぷりと蓄積される事によって生活習慣病やメタボリックを引き起こしているといわれてきました。そのため、お腹部分にメタボになる程度の脂肪がついていなければ、とりあえずはセーフ、という事なのです。ええ、数字の上では。

 

実際の所、メタボの関門でもある「男性の腹回り85センチ、女性の腹回り90センチ」のラインを越えていない人でもメタボリックになってしまう人は少なくありません。もちろん、腹回りの値が増えればメタボのリスクも比例して増加していきますが、もともと遺伝的に「太りにくい体質」の人もいるわけで、太りにくい体質なら必ずメタボにもならないのか、といえばそれは別問題なのです。

 

ちなみに、単一民族国家である日本では、最初の基準でウエスト周囲、それに筆禍かかって初めて血圧などの値を測定しますが、もともといろいろな民族が生活している欧米諸国では、ウエスト周囲に関係なく、最初から血圧・血糖値・コレステロールの値を測定する事でメタボリックかどうかを診断するのが一般的なようです。