昭和の時代には、子供でメタボリックシンドロームだなんてかなり稀でした。中性脂肪がお腹周りにたっぷりとついてしまうなんて、普通の食生活をしていて、普通に学校に通って体育の授業などをしていれば、まずかかる事がない疾病だったわけです。しかし、共働きの家庭が増えて食生活の栄養が偏ってしまったり、外食が増えてしまうと、どうしても子供の食生活も脂肪や糖分の占める割合が高くなり、メタボリックシンドローム、つまり生活習慣病にかかりやすくなってしまいます。

 

子供のメタボリックシンドローム判断基準は、大人の場合とほとんど変わることなく、まず最初はウエストの周囲に予ってメタボのリスクがあるかどうかを判断します。オヘソを通ったウエストの周囲が80センチ以上だった場合には、
・空腹時の血糖値(メタボは100以上)
・中性脂肪値(メタボは150以上)
・コレステロール値(メタボは40未満)
・血圧(上が125以上、下は70以上)
を測定し、このうち2つの項目で小児メタボの基準を満たしていれば、メタボリックシンドロームだと判断されます。

 

小児メタボの対策は、家の中でテレビゲームにばかり興じていないで、外に出て運動をさせる事がおススメです。お友達と外で遊んでエネルギーを燃焼させれば、もともと基礎代謝が高い子供ですから、スピーディにメタボを改善する事ができるはずです。

 

運動以外に、食生活を見直すことも大切です。間食はできるだけ控えたい所ですが、お腹がすいてしまう子供にはスナック菓子ではなくフルーツや野菜スティックなどを与えるようにし、食事も洋風や中華から和食を中心に帰るだけでもメタボ予防には大きな効果があります。外食をする時にも、満腹度が低い割にカロリーがやたらと高いファストフードはNG。和食中心の外食に変えましょう。炭酸飲料などもカロリーが高いのでできるだけ控えて、水やお茶などに切り替える事も大切ですね。

 

子供のメタボは家庭の中で改善する事ができます。両親と本人が一丸となって取り組みましょう。