デッドリフトという筋トレメニューは、一般的には床に置いてあるバーベルを腰の位置までリフトアップするというトレーニング方法。間違った方法で行うと、一気に腰やひざに負担がかかり、関節痛を引き起こしてしまうトレーニングでもあります。このバーベルを使ったデッドリフトと同じような効果が期待できるだけでなく、腰痛やひざなどの関節にかかる負担を軽減しながらトレーニングできるのが、ダンベルを使ったデッドリフト。この筋トレメニューでは、太ももや背中、お腹などの筋肉が鍛えられるだけでなく、肩甲骨や首の付け根あたりまで、広い範囲で背面の筋肉を鍛えることができます。

 

ダンベルのデッドリフトの方法をご紹介しましょう。バーベルを使ったデッドリフトの場合には、床にバーベルが置かれている状態からスタートしますが、ダンベルを使う場合もおなじ。足元にバーベルを置いておき、下半身をしっかり安定させるために両足は軽く開き、背中は真っすぐに伸ばしたままお尻を後ろに突き出すような感じで体勢を低くして、体の脇に置いてあるダンベルを握ります。そして、ダンベルを持ったままお尻を突き出しながら体を持ちあげ、再び体を前に倒してダンベルを床に置きます。

 

何気ない動作にも見えるダンベルのデッドリフト。しかし、気を付けなければ腰に負担が来てしまうので、ポジションづくりには細心の注意が必要です。ダンベルの重さが軽い場合には、ポジションを気を付けるだけでも良いですが、重量が大きくなる場合には万が一にも腰の怪我を未然に防ぐためにパワーベルトを装着するようにしましょう。

 

また、この筋トレでは、ダンベルをずっと握っていられる握力もかなり必要となります。トレーニング中に握力が限界に達してダンベルを落としてしまうと危険なので、万が一ダンベルの重量に握力が耐えられる自信がない場合には、ストラップを使ったり、パワーグリップを装着するなどして、対策をしておくと良いでしょう。