平泳ぎ

平泳ぎについて [〜水泳ガイド〜]

水泳の中でも平泳ぎという泳法は、左右の手足を対称に同じように動かすのが特長の泳法です。水泳の泳法にはクロールや背泳ぎ、バタフライなど平泳ぎ以外にも複数の泳法がありますが、実は水泳というスポーツ競技の中では平泳ぎの泳法は、いろいいろなルールや制約があって、自由度が低い泳法としても知られています。

平泳ぎは、カエルのように水面に自然に浮いている状態から、手足を動かして前後方向への波を作り、その波に乗って前に進んで域ます。平泳ぎが上手に泳げない人、やたらと疲れるという人は、下半身のキックが弱くて体が沈みがちになっていたり、手を掻く範囲が広すぎて、前に進む力が弱くなっていたりする事が多いようです。

まず「自然に浮く」というテクニックですが、これは平泳ぎに関わらず水泳にはどの泳法でも必要なテクニックです。特に平泳ぎをする場合には、体をまっすぐではなく、なんとなく「への字」にした状態で、リラックスして自然に浮いている状態を作るのがポイントです。そして、キックで水を後ろに蹴って体を前に進める推進力を得るわけですが、足の裏できちんと水を押す事が出来るようにしましょう。足の裏の方向や、脚で蹴る方向が少し違うだけでも、体を前に押し出す推進力には大きな違いが出てきます。キック力が弱いといわれる人の多くも、実際にキックする力が弱いのではなく、足の裏の向きがずれていたり、キックで押し出す方向が少しずれている事が多いようですよ。

平泳ぎでは、足のキックも大切ですが、腕で水を掻く動作もとても大切です。平泳ぎでなかなか前に進まないという人は、手で水を掻く時に、ずっと後ろのほうまで書いている事が多いようです。手で水を掻く距離が長いとそれだけたくさんの水を掛けるから早く前に進めそうな気もしますが、実際にはそうではありません。水を後ろにかき出す距離がながければ、手を前に戻す距離も長くなってしまいます。それが、推進力を弱めている要因なのかもしれません。水を掻くのは胸のあたりまでにしてみるだけでも、ずいぶん違いを実感できると思いますよ。

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