阿字観ヨーガ

阿字観ヨーガについて [〜ヨガ種類大百科〜]

阿字観(あじかん)ヨーガとは、瞑想法をヨガに取り入れたヨガメソッドの一つで、もともとは平安時代に弘法大師によってはじめられたのが誕生だといわれています。弘法大師といえば仏教ですよね。そう、阿字観ヨーガはもともとは仏教の真言宗の僧侶たちによって実際に行なわれていた修行の一つなのです。僧侶達は、蓮華の上に静かに描かれている軸をじっと見つめながら、呼吸と姿勢を整えて安定させながら瞑想をしていたのだそうです。精神統一を図りながら心身ともにリラックスさせる事がもっとも大切な阿字観瞑想法は、阿字観ヨーガとしてヨガのメソッドとして確立されてからも、貫かれている基本姿勢は同じなのです。ヨガはもともとインド発祥で、インドのヒンドゥー教僧侶達の修行としても用いられていましたが、そう考えると、宗教を問わず、ヨガは精神統一が行なえる修行として用いられて事が分かりますね。

ヨガスタジオで行なわれているスポーツとしてのヨガは瞑想系ではないので、阿字観ヨーガである事は少ないようです。しかし、精神を集中させてリラクゼーションするようなリラックス系ヨガレッスンの中には「阿字観ヨーガ」を取り入れる事で肩こりや体の疲れを取り除き、血流やエネルギーの循環を改善する事ができるヨガもあるようです。阿字観ヨーガを試して見たいという方は、「リラックス系ヨガ」「腰痛予防や肩こりが予防できるヨガ」などのヨガレッスンを意識して探すと良いかもしれませんね。

阿字観ヨーガは体を激しく動かすタイプのヨガではないので、基本的なポーズを覚えれば自宅で行なう事も十分に可能です。何よりも精神統一が大切な阿字観ヨーガを自宅で行なう場合には、できるだけリラックスできる環境を作り、静かな場所で時間をかけて行なうようにするのがおススメです。

ちなみに、阿字観ヨーガは「密教ヨーガ」「阿字観瞑想法」などと呼ばれる事もありますが、基本的にはどれも「阿字観ヨーガ」と同じのようです。

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