ダイエットをしている人にとっては、目に見える数字が減っていくと大きな励みになりますし、やる気もいっそう湧いてくるものです。例えば、体重や体脂肪などが、それにあたるわけですが、体重よりも体脂肪のほうが、体の脂肪を燃焼しているかをはっきりと確認できるので、ダイエットでは体重よりも体脂肪に注目する人も少なくありません。

 

家庭用体脂肪計は、どんな状態や環境で測定するかによって、出てくる体脂肪率に若干の誤差があります。その中でも、特に大きな影響があるのは「水分」です。水分がついていないカラカラな状態だと、電気が通りにくいため、体脂肪は高めに測定されることが多く、汗をかいていたりお風呂上りなどでは電気が通りやすいので、体脂肪が低く測定されるという特徴があります。何もしなくても体内や肌の水分量が異なるだけで体脂肪計に測定される体脂肪率が異なるということは、覚えておくと良いでしょう。

 

体内が慢性的な水分不足になっている場合には、水分不足によって体脂肪が実際よりも多めに測定されていることもあります。人間は大半が水分でできているので、水分不足に陥ると体重は少なくなりますが、健康的ではありませんよね。ダイエットのために、体重を減らすために、と水分摂取を控えるのは賢い選択ではありません。一時的に水分不足に陥れば体重も減るので痩せたような気になりますが、水分補給をすればあっさりもとに戻ってしまうので、意味がありません。

 

自分自身の体脂肪率により近い数字を測定したい場合には、タップリと水分補給をしながらお風呂に入った直後など、肌の表面も内側も水分が十分な状態で測定するのが理想的です。お風呂の前に測定するよりもお風呂の跡、エクササイズの前に測定するよりもエクササイズの跡のほうが、より実際の体脂肪に近い測定結果となります。

 

また、ライフスタイルによって、体内に水分が十分な時には体脂肪率は少なく計測され、水分が不足しがちの朝などには体脂肪も高めに計測されることが多いようです。わずかな差は誤差なので、あまり気にせずに、長期スパンでエクササイズを行ってくださいね。