PNFストレッチとは

PNFストレッチとは [〜知って得するストレッチ知識〜]

プロのスポーツ選手もコンディショニングのために行なうといわれているPNFストレッチは、抵抗運動を活用したストレッチで、筋肉をトレーニングした後にはリラックスできるというスポーツ医学に基づいて行なわれているエクササイズとしても知られています。

一般的なストレッチは、少しずつゆっくりと筋肉を伸ばしていきます。反動をつけたりするのはNGですよね。もともと筋肉は輪ゴムと同じで、いきなり伸ばすと元に戻ろうという反射運動が起こります。これは伸張反射と呼ばれる反射で、通常のストレッチをする時には、伸張反射が起きないようにゆっくりと少しずつ筋肉をストレッチさせていくわけです。

しかし、PNFストレッチは伸張反射を活用して行なうストレッチ方法。筋肉を「収縮させ、力をぬき、ストレッチする」のを基本としたストレッチです。具体的には、6秒間筋肉を運動せたら、2秒間は力を抜いてリラックスし、次の2秒間で筋肉をストレッチします。PNFストレッチは通常のストレッチをするよりも神経を刺激してくれたり、ストレッチによる運動効果も高いという特徴があります。

筋肉を効果的にトレーニングできるだけでなく、神経のトレーニングにもつながるPNFストレッチは、もともとはアメリカでは脳障害のリハビリとして開発されたトレーニングだったようです。現在でも脳血管障害などの脳疾患によって運動機能が不自由になってしまった人のリハビリとして、このPNFストレッチが活用されている医療機関も多いのだそうです。

PNFストレッチの効果には即効性があるのも大きな特徴です。たとえば、座って開脚した状態で、頭や胸を前に倒そうと柔軟運動をすると、股間節や腰の筋肉が痛くなりますよね。誰かに背中を押してもらいながら柔軟運動をしたあと、少しだけ筋肉をリラックスさせて、今度はもう一度同じ運動をしてみてください。前回よりも深く体を倒す事ができると思います。これがPNFストレッチの効果なのです。

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