一言で言えば「踏み台昇降」とも呼べるステップエクササイズは、ステップと言うトレーニングツールを使いながら行なうエクササイズプログラムです。ステップエクササイズはグループエクササイズとしてインストラクターの動きを見ながら同じように体を動かしていくエクササイズですが、この時に使用するステップは、一人当たり一つ。つまり、100人が同時にステップエクササイズをする場合には、100台のステップが必要になるという事になります。

 

ステップエクササイズは、なんと行ってもステップを昇ったり下りたりすることによって下半身の脂肪をスピーディに燃焼させて筋肉を鍛える事ができます。有酸素運動なので、長時間できれば続けてエクササイズを行なうのが理想的ですが、初心者の方にとってはステップを使って体重移動をしていくステップエクササイズは、太ももやふくらはぎなど下半身の筋肉が痛くなって動けなくなってしまう人もいるほど、意外と運動量がハードなエクササイズでもあります。運動量やハードさを調節するには、ステップの高さを自分自身で調整すれば、膝などの関節へかかる負荷を調整する事も可能です。

 

ステップエクササイズは元々エアロビクスが誕生したアメリカで生まれたエクササイズです。エアロビクスが誕生し始めた頃には、ハイインパクトな動きを連発する人も多く、そのために関節を痛める人も少なくなかったそうです。そんな時に開発されたステップエクササイズでは、エアロビクスと同じような運動効果を得る事が出来ながらも、ひざや足首などの関節にかかる負荷を劇的に減らすことに成功した「低衝撃」な新しいエクササイズとして人気を博したのだそうです。

 

ステップエクササイズは音楽に合わせてエアロビクスのように踊りますが、基本的にはどんな動きにも常にステップを用いるため、ひざや足首などの関節にはどうしても負荷がかかりやすくなってしまいます。元々関節の痛みを持っている人にとってはおススメではないかもしれませんから、ステップエクササイズを始める前にきちんと医師に確認するようにしてくださいね。