基礎代謝量と体重計

基礎代謝量と体重計について

ダイエットをしている人にとっては大きな目安にもなる基礎代謝量。年齢や体重によってある程度の基礎代謝量を予測することはできますが、同じ年齢や同じ身長でも、その人のライフスタイルや筋量などによって基礎代謝量は異なるため、はっきりと正確な基礎代謝量を計算することは容易ではありません。

最近では、体脂肪や基礎代謝を自動的に計算してくれる体重計なども登場していますが、こうした体重計はどこまで正確に測ることができるのでしょうか?

体重計で体脂肪を測定する場合には、体内に含まれている水分を体重計から出ている電流がどのぐらいのスピードで伝わるかを瞬時に計算することによって、大体の体脂肪率を測定することはできます。しかし、基礎代謝量を測定する場合には、そういう簡単な方法では測定できません。

基礎代謝を測定する場合には、一般的に密閉施設で測定する方法と、アイソトープという成分を使う方法があります。このうち、密閉施設で測定する方法は、より正確な基礎代謝量を計算することができますが、大掛かりな設備の中で何日間か生活することが必要になるため、家庭用の体重計では測定できません。一方、アイソトープという成分を使う方法では、アイソトープが含まれている水を飲み、それがどのぐらいの期間で身体から排出されるのか、そのスピードによって基礎代謝量が測定されます。この場合にも、家庭での体重計を使っただけでは基礎代謝量をチェックすることができません。

それでは、家庭での体重計で表示される基礎代謝量とは、何なのでしょう?

体重計で表示される基礎代謝量は、その人の身長や年齢をあらかじめプログラムすることによって、体重計に乗った時の体重や体脂肪率などから目安となる基礎代謝量が計算されるというもの。まったく見当違いな数字というわけではありませんが、完全にうのみにできるほど正確な数字でもありません。ダイエットをする際には、おおよその目安とするぐらいにしておいて、その数字をもとに食事メニューを作ったりするのは避けたほうが良いでしょう。

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