基礎代謝基準値

基礎代謝基準値について

基礎代謝とは、人間が生きるために最低必要となるエネルギー量のことです。年齢、身長、そして体重によってある程度の基礎代謝を計算することはできますが、実際にどのぐらいの基礎代謝があるかは、その人の筋肉量やライフスタイルなどによっても異なるため、同じ年齢で同じ身長、そして同じ体重の人でも、実際の基礎代謝がずいぶん異なっているということは珍しくありません。そうした具体的な数値ではなく、大体の目安として推定されているのが、基礎代謝の基準値と呼ばれる数値です。

基礎代謝基準値は、年齢、性別、体重によって一日当たりのおおよその基礎代謝エネルギー量のこと。日本人の平均的な数値となっています。例えば、20代男性の場合、平均身長は171センチ、平均体重は58キロと言われています。この数値から計算される平均的な一日当たりの基礎代謝基準値は24となります。

「ちょっと、基礎代謝って1000キロカロリーとか2000キロカロリーとか、そういう数値じゃなかった?」
と不信感を言炊いてしまう人も多いかもしれません。実はこの基礎代謝基準値は、基礎代謝エネルギー量そのものの数値が表示されているわけではなく、基準値と呼ばれる指標(この場合には24という数値)を使い、それに自分の体重をかけることによって実際の自分の一日当たりの基礎代謝を計算することになります。20代男性の基準値は24なので、実際の体重が60キロの場合には1440キロカロリーぐらいを基礎代謝として消費していることになります。

女性の場合にはどうでしょうか。男性よりも筋量が少ない女性の場合には、基準値も少な目。例えば20代女性なら基準値は22.1ですし、30代〜40代なら21.7、そして50才以降は20.7となってしまいます。40代で体重が55キロの女性なら、一日当たりの基礎代謝は1193キロカロリーということになります。

思ったよりも少なすぎるこの基礎代謝基準値は、生活習慣病の中でも肥満にならないように気を付ける際には大きな目安となるのではないでしょうか。もちろん、基準値によって計算した基礎代謝はあくまでも目安なので、身体を動かす習慣を作って筋量をアップすれば、基礎代謝も高くなります。

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